STIFFSLACK / STSL-48
USシカゴ/イリノイのセクステットギターバンド"Joie De Vivre"(ジョア・デ・ヴィーヴァ)のファーストフルレングス。
90年代中期から湧き起こったエモロックムーブメント過熱/熟成期のその時代独特な雰囲気や恩恵、思想までも現代にフィードバックさせたエモリヴァイバルサウンドを展開。適度にラフで無垢な感覚を具象するサウンドプロダクション、キャッチーでエモーショナルなメロディーメイクや下手巧なヴォーカル、緩急・静動を自在にこなすギターロックは単なるフォロワーで終わらしてはいけない存在。
一聴、淡々と曲が流れていきますが、その中から溢れ出す様々な情景や涙腺を刺激する極上なエモーションが聴く度に倍増する仕掛けが隠されている作品。
ジャパンリリースにはCount Your Lucky Stars盤(USリリース)には収録されないボーナストラックを2曲追加収録、オリジナルアートワーク、ペーパースリーブ仕様。
■コメント
枯れている。どうやらメンバーに哀し気なトランペットを吹いているヒトがいて、いっそう哀愁を匂わせている。悶々としていた頃、ミネラルやぺドロザライオンを好んで聴いていたヒトには少しノスタルジックな気分を。また、この時代を蘇らせてくれた。素直でしとやかで穏やかだ。日本人の僕が、音を文言で表現するのなら「男のくせに半身浴をして、のぼせて鼻血を出した。がしかし、大きな悩みはない」そんな音楽。でしょうか?「パトリック、君らが日本で演奏する日を僕は気長に待っているよ」
山内幸次郎(Climb The Mind)