WALRUS AUDIO / Red High Gain Distortion

今、飛ぶ鳥を落とす勢いのペダルブラントといえば真っ先にここが浮かぶオクラホマのWALRUS AUDIO、2017年新作シリーズ1発目の"RED(High Gain Distortion)"はブルータルでヘヴィで容赦のないハイゲインディストーションときました、ディストーション、特にハイゲインとなると大体シャリシャリな音しか出せないイメージがありましたがそれを覆す圧倒的肉厚感のディストーションサウンド、"Texture"トグルと精度が素晴らしいEQ群で歪の質感/キャラクタもガラッと替えられるのでニュースクール、カオティックハードコア的強めに潰したようなキメの細かいディストーションから轟音をアイデンティティとするシューゲイズ/ポストロック/ポストメタルのダイナミックで張りのあるサウンドまで多方面のジャンルに適合、寄り添うハイゲインディストーション界のスタンダードに充分成り得るペダルの登場。


(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)

  • Label:WALRUS AUDIO
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今、飛ぶ鳥を落とす勢いのペダルブラントといえば真っ先にここが浮かぶオクラホマのWALRUS AUDIO、2017年新作1発目はブルータルでヘヴィで容赦のない”ハイゲインディストーション“ときました。

コントロールは上段左からbass,mid,treb、下段左からvol,gaintextureトグルで構成されています。歪のキャラクタは主にtextureトグルとmidで創り上げていきます。

gainは0でも歪みが始まっていまして、9時辺りでハイゲインなオーヴァードライブ、10~1時で所謂”ディストーション”として認知されるゲイン量、2時からmaxまでサスティンが増し歪みが飽和していくハイゲインディストーションとかなりのゲイン幅を有しています。

textureトグルでは異なる2つの配列のクリッピングダイオード(=歪みの発生源)を切り替えることで好みのディストーションサウンドを選択、下のポジションではコンプレッションが強く掛けられ皆さんが想像する”ディストーション”らしいきめの細かい滑らかな歪み、上のポジションはダイナミックで張りのある音に、ミュートバッキングのローの凶悪さやピッキング時のアタックの強さなどが強調されたモードになっています。

EQ群のbass,mid,trebはそれぞれが12時のセッティングでフラットに、そこから左に回してカット/右に回してブーストが出来る仕組みになっています。

bassは100Hz辺りをイコライジング、特にpalm muted=ミュートバッキング中毒者にはこのbassを12時のセッティングからブーストさせることで極悪な重低音ミュートバッキングを産み出すことが可能です。

midは300Hz辺りをイコライジング、このつまみでサウンドキャラクタも変化させることができ、左にカットさせればSNAPCASEを筆頭とするVICTORY所属バンド~90’s NYHCバンド、はたまたQUICKSAND~HELMETのような、あのザクザクとした質感の歪を、右にブーストさせればSUMAC,NEUROSISのようなポストメタル~スラッジ的重厚/重圧さを際立たせたサウンドに仕向けることができるコントロールになっています。

treb=trebleは1250Hz辺りをイコライジング、よっぽどの限りでなければフラットで充分ハイが出ているのであとはそこから自分の納得のいくまでのハイをブーストされる程の余裕さがあります。

ハイゲインディストーションと言われると、どうしてもメタル向き、専用のサウンドのペダルという偏見があるのですが、この”RED”はニュースクール、カオティックハードコアから轟音をアイデンティティとするシューゲイズ/ポストロック/ポストメタルのギタリストまで多方面のミュージシャンに寄り添うハイゲインディストーション界のスタンダードに充分成り得るペダルです。