THE T.V. DINNERS / st CD
2000年から2002年に掛けて約2年間という短期間ながら当時体感した多くのエモ〜ハードコアユーザーを魅了した愛知〜三重県在住のTHE T.V. DINNERS、2015年から再結成し積極的にライブ活動を行いそのバンド第2期を経てのバンド史のエポックメイキング的な初のフルアルバムを2019年にセルフリリース。元々何かを宿らせているバンドですが数枚のシングルやカセットでしか聴けず全魅力は伝えきれずでしたが、8曲のボリュームでしっかりとバンドの旨味を味わえる至高の時間が遂にやってきました。独特な楽曲構成やセンスがやはり印象的でもはや演奏力云々ではない領域、耳に残るメロディーやツインボーカル、実直な活動姿勢やそれを反映するリリック、粗削りで簡素な録音の中で逆に際立ってくる演奏力ではないバンドのパッションと天性のセンスとメンバー間の結束力で昇華させた90'sエモとUSインディーの影響+ジャパニーズパンクの精神で彼らがたどり着いたというか、結局これしかできないここでしか聴けない音楽。