USテキサス出身のMatt/Bubba Kadane兄弟を中心に活動していた今で云う所のSLOW-COREの元祖的存在でもある"BEDHEAD"の作品群が再々発from NUMERO GROUP。残したどれも隠れ名盤的な3枚のアルバムに今回初作品化となるEP集と豪華ブックレットをこれまた豪華なボックスに収納した仕様。

What Fun Life Was
記念すべき1stで、オリジナルリリースが同郷のTRANCE SYNDICATEから94年リリース、2001年にTOUCH AND GOから再発されて、今回が2度目の再発となります、リマスターもされています。間違いなく昨今のポストロック勢への影響も絶大、SLINTと並んで内省派ジャンクという当時は括っていましたが、聴けばなるほどSLOW-CORE的でもあります、BUTTHOLE SURFERSと同郷、絡みもあるので淡々としつつも潜んだえぐみもあり。曲によってはバーストギターパートもあるのでシューゲイズポストロックの原型もここで模索しているのが伺えます。

Bedhead
オリジナルが96年の同郷のBUTTHOLE SURFERSメンバーが運営していたTRANCE SYNDICATEから、2001年にTOUCH AND GOから再発、2nd。リマスターもされています。淡々としたSLOW-CORE的な佇まいからトリプルギターで昇華させる今でも充分に通用するサウンドは時代を超えてまた評価されております。。SLINTが表ならBEDHEADは裏でしょうかね。。CODEINEと双璧を成します。

Transaction De Novo
オリジナルが98年の同郷のBUTTHOLE SURFERSメンバーが運営していたTRANCE SYNDICATEから、2001年にTOUCH AND GOから再発、リマスターもされています。ラストアルバムとなる3rdはクレジットはされていませんがSteve Albiniのプロデュースです。Albini録音も効いてよりダイナミズムが増しSLINTの暗黒さも継ぎ足したようなUSポストロックの裏名盤としても名高い作品。このバンド解散後に後にMatt/Bubba Kadane兄弟はTHE NEW YEARに派生します。

Singles / Eps / B-sides
今回の再発でリリースとなるレアトラック集。影に埋もれがちなEP群を引っ張り出してきてリマスターもされています。90'sUSオルタナの醍醐味ともいえる当時得体の知れないバンドの計り知れない存在感と、7"や10"のみのリリースの音源、もちろんデジタルリリースがない時代にこれらの曲達の扱いも今とは違って買った人のみの特権、その何とも言えない曲の佇まいも含め再評価の波と共にアルバムの音源と比較しながら楽しんでください。アルバムとは違う粗めの初期の曲がまた素晴らしかったりします。