90年代から2000年代初頭まで活躍したギターポップ/シンセポップ〜オルタナティブ〜クラウトロック〜シューゲイザー〜ポストロック/エレクトロニカを横断した孤高のUKバンド”STEREOLAB”の1994年リリースの4thアルバムが自身のレーベル”DUOPHONIC”と”WARP”との共同リリースで再発。前作”Transient Random”とリリース感覚も狭いせいか同じ括りにされていますが実際サウンドプロダクションがより洗練らせて元々あったラウンジやフレンチポップの要素を強めながらも後のポストロックやエレクトロニカムーブメント前夜でもある独特な音楽的趣向のせめぎ合いが聴ける時代性も含めて当時でしか聴けない作品。オリジナルの1〜15曲はオリジナルテープからのリマスターで原曲の質感を残しつつ中低域が持ち上がって現代的に抜けが良くなっています、ボーナストラックの16〜27曲の未発曲で当時の擦り切れるまで聴いた曲の既存曲のオリジナルミックスやデモ曲などが並ぶファン狂喜の新規ファンも90年代の現在の地盤を創り上げたレジェンドのもがきあがいた剥き出しのレアトラックの佇まいに何かを感じるはずです。