USカンザスの90'sエモの代名詞バンド”THE GET UP KIDS”の幾度かの再結成を経ての復活作、2019年リリースの6thアルバムがPOLYVINYLより。TGUKが今まで同じ志を持ちながら平行線を辿って一切リリースしてこなかった、そして遂に繋がったPOLYVINYLからのリリースという事件性と、作風も初期の作品とも共鳴するようなエネルギッシュなエモーショナルポップサウンドを呼び起こしている往年のTGUKファンも再び集結するであろう快作。1stの”Four Minute Mile”から20年経った今、もはや普遍的なエモポップソングにも聴こえますが、決して焼き直しでもなく2019年に在るべきして在る珠玉のサウンド群、そのエモ開祖である彼らの年輪の様に刻まれたどこまでもエバーグリーンでしかないピュアなメロディーセンスと説得力は果てしなく力強い。