USカンザスの90'sエモの代名詞バンド「THE GET UP KIDS」の、(最初の)解散の直前に制作され物議を醸した2004年リリースの4thアルバムの何度目かの再発from VAGRANT。この当時メンバーはTHE AW AMSTERDAMS やREGGIE AND FULL EFFECTなどのサイドプロジェクトに注力していたこともあり…寄せ集め、中途半端など過小評価を受けがちな本作だったが、再結成後の各作品やライブ盤をひと通り理解した後でこの場所に戻ってくれば、On A Wireまでのキャリアの集大成とも言える楽曲熟成感と、作品全体を通して伝わって来るどこか吹っ切れたような潔さが心地よく感じられるはず。時を経て改めて聴くと意表を突くように良い作品です。そして、彼らの全作品の中でも屈指の泣き名曲"Sympathy"収録。再評価です。