USカリフォルニアのサトミ・マツザキ率いる奇天烈ギターポップの伝説DEERHOOFの2023年リリース、待望の全編日本語の19thアルバムがJOYFUL NOISEから。全編通してサトミ嬢の日本語によるリリックが展開されるのはバンド史上初。日本をルーツとするリスナーもこの時を待っていたのでは。ジャンルレスなDEERHOOF節は健在で、世界中に散らばった日本語を習得していないリスナーにもモールス信号とでも言いますか、彼女らの音楽を聴く者全てに通じるDEERHOOFという言語で語りかけているような作品。カナダ/マニトバのNo Fun ClubのMike Bridavskyによる全編スタジオ録音という点もバンド史において初で、今尚挑戦し続ける姿勢はまさにMiracle-Level。