BURIED ALIVE のメンバーも在籍した90s NYバッファロー産カオティックハードコアバンド「HOURGLASS」のカムバック作がCOUNCIL RECORDSよりリリース。音源としては94年に名門IMMIGRANT SUNからリリースされた1枚の7インチと自主制作のデモテープ、そしてMOO COW RECORDSからリリースされたNEW DAY RISINGとのSPLITのみだったため、待望のフルレングスリリースとなります。本作はオリジナルメンバーのVo. Michael Zebrowski’sとGt. Gerland Thomasに加えHOURGLASS前身であるNEXT TO NOTHINGのメンバーを務めたMarcus Natiも参加した新体制での作品で、アグレッシブな演奏は健在ながらもかつての狂気じみたノイジーさは鳴りを潜め、ヘヴィに刻むミュートリフとパワフルで肉感のあるリズムセクションが生み出すグルーヴが主体に。ヴォーカルが前面にミックスされている事もあり、Vo.Michael から放たれるシャウトと実直で辛辣さを含んだポリティカルなリリックがダイレクトに突き刺さる説得力ある作風に仕上がっています。古巣IMMIGRANT SUNから7インチのリリース25周年記念の話が持ちかけられ本格的な再始動に踏み切ったというのも胸が熱くなる話です。同レーベルからは今年ディスコグラフィのリリースも為されており、これらのリリースに併せてライブも行っていくとの事なので要注目です。(kani)