日系アメリカ人のフィメールSSW、Mitskiによる7thアルバムが2023年DEAD OCEANSからリリース。活動休止に終止符を打ち前作「Laurel hell」では80s DISCO調のダンサブルなトラックを披露し新境地を見出し再スタートを切った彼女。間髪入れずにリリースする今作は自身の視界が開けたのか、スケールの広がりが肌感覚で伝わってきます。オーケストラ、フルクワイアの参加でのMitskiの作品群の中でもより重厚になったので彼女の歌ごえが引き立ちます。声の伸びも慈愛に溢れ妖艶でアダルトな仕上がりに。初期からの哀愁に前作のちょっとした冒険が良い味となって今作に現れています。