日本におけるポストハードコア/ポストロックシーンのパイオニアバンドのひとつである”ninedayswonder”の元メンバー”川崎昭” が ninedayswonder 解散後に結成した 「mouse on the keys」の4thアルバムがFRACTRECよりリリース。アグレッシブな人力テクノ/ベースミュージックやスリリングなフューチャージャズ、更にWARPやNINJA TUNEのアーチストにも隣接するエレクトロダブやアンビエント、トライバルミュージック、ネオクラシカルまでも内包した、バンド形態のダイナミズムとエレクトロミュージックが同居する特異な世界観を表現、映画のサントラにも聴こえてくるストーリー性ある曲の並びでコンセプチュアルに曲が展開していくドラマティックな作風でもありで、それらを綿密なプロダクションと圧倒的な演奏力で昇華させていく従来の作品から更に進化させた川崎氏のコンポーザーとしての才能が遺憾なく発揮するバンドのセカンドフェーズ的な存在感/革新性溢れる作品。HYPERDUBリリースで知られるUKエレクトロの気鋭”Loraine James”もゲストで参加、お互いがリスペクトし合ったケミストリーも起きた曲もあり。