USシアトルのポストハードコア/スペーシーヘビーロックバンド「MUSEUM OF LIGHT」の2025年リリースの2ndアルバムがSPARTANより。前作の”Horizon”も素晴らしかったのですが今作は更にブラッシュアップされています。鼓膜を痺れさせるダウンチューニングされたバッキングギターの殺傷度の高さ、それに呼応するうねりムーブするベース、それに同位置で聴こえてくるパワーヒットするタイトでストイックなドラム(TRAINDODGE/CALM COLLAPSEのドラマーのRob Smithがメンバー)、軽やかに妖艶に歌い、時にスクリームするヴォーカルとで織り成すエモバンドがヘビーロック〜ポストメタル化したようなハイブリッド感あるサウンドのオリジナリティー、加えて随所でスページーなシンセサイザーやスポークンワード等を取り入れたサウンドトラックの様な曲を挟んでの演出はアルバム全体でコンセプト化されている整合感もありで、これらをSUMACやPELICAN、SLOW MASSも手掛ける名手”Scott Evans”が完璧なプロデュースで仕上げた快作。レーベルのSPARTANもこの手のバンドを常に手厚くフォローしている点も小さなシーンではありますが注目に値するバンドだと思います。SHINER、FAILURE、CHAVEZ、CAVE IN、ISIS、HUM、ROADSIDE MONUMENT、TRAINDODGE、PELICAN、DEFTONES、QUICKSAND、CLOAKROOM等好きな方へお薦め。

LIMITED 300/Red Inside Beer With Black Butterfly Color Vinyl