90 DAY MENからDISAPPEARSへ派生、ソロアルバムでも多彩な表現力を持つ奇才"Brian Case"率いる現存バンド「FACS」の2025年リリース6thアルバムがTROUBLE IN MINDより。ドラムは同じくDISAPPEARS、HURL、MILEMAKER、TAKING PICTURES、CHALLENGER等様々なバンドを行き渡る生き字引ドラマーの”Noah Leger”、今作はFACSのオリジナルメンバーで、これも同じくDISAPPEARSにも在籍した”Jonathan Van Herik”が復帰しての布陣となります。90 DAY MENからDISAPPEARSへ、そしてFACSへと派生させ、より削ぎ落したミニマルでレペティションする楽曲、Brianの呪術的なヴォーカル、リバーブを掛けたサイケデリックなギター、硬質なベース、タイトでパワーヒットするドラムでポストハードコアからポストパンクへと横断する唯一無二な世界観を醸し出した響く人には強烈に耳に突き刺す快作。録音はSteve Albiniで彼の生前の最終の録音だったという事で彼の有終の美を飾った作品というのも感慨深い。