UKグラスゴーのポストロックバンド「MOGWAI」の2025年リリースの11thアルバムがTEMPORARY RESIDENCEより。既作が全英トップチャート入りを果たし、もはや市民権を得たバンドですが、それも疑う程に前衛的なポストロックやシューゲイズサウンドを追求を繰り返し、これは終着点と云わんばかりな恍惚とし聴く者をカタルシスへと誘い浄化させていく静動のコントラストが冴えわたるサウンドスケープ、宙を舞う轟音ギター、インストパートが大半を占めますが時にかつてのMY BLOODY VALENTINEを彷彿とさせる消えそうで聴こええるのか聴こえてないのか危いヴォーカルパートやボコーダーの導入、全10曲が起承転結で成立するドラマティックでサウンドトラックの様な配置、根底にあるDIY思想やパンクロックの恩恵も確実にアウトプットしている唯一無二な存在感を知らしめる大名盤。限定2000枚のオリジナル(GREEN VINYL)にデモテイクを収録した作品を追加、更にオリジナルのCD、フォトブックを封入したボックス仕様。