USフィラデルフィアのポストハードコア/マスロックバンド 「DRILL FOR ABSENTEE」の過去音源の再発盤が、2025年、EXPART WORKからリリース。アルバムリリースはせず、デモテープ、CDEP、7インチのみでのリリースでその流通の乏しさも要因かオブスキュアな括りにはなりますが、フリークの間ではマスターピースな1998年リリースの”Circle Music”、1997年リリースの7インチこそポストハードコア/マスロックの殿堂と評価できる内容でその2枚の作品を収録。巧みに刻んでいくフックの効いたギターリフ、変拍子多用のリズムセクション、静動のコントラストが見事なディスコーダントサウンド、バンドの格Michael Naceのスポークワードとスクリームを行き来するヴォーカルはHOOVER、REGULATOR WATTS、JUNE OF 44、UNWOUND、SLINTのラインを踏襲、ビブラフォンを導入する佇まいは初期のTHE MERCURY PROGRAMやALOHAとも共鳴、それをVin Novara (1.6 BAND、REGULATOR WATTS)が担当、Circle MusicではGeoff Turnerが録音ししっかりDC/DISCHORDサウンドに仕上がっているのも特筆すべき点です。さらに追加曲の2曲は7インチセッションのアウトテイクだったお宝音源”Drown In Words”と”The Sea Is Watching” は、まさかの再結成、日本人ドラマーを迎えての完全なる新曲で更に研ぎ澄まされた緊張感あるヒリヒリとしたポストハードコア/マスロックサウンドを展開。今後この体制で作品もリリースされるという事で今後にも期待。Bob Westonがリマスタリングを担当。限定250枚、ブルカラーヴァイナル。