USシカゴの短命エモバンド「ORWELL」の音源集が2025年、EXPART WORKからリリース。1995年~1996年という短い期間の活動ですが、リビングエモヒーロー”Bob Nanna”がBRAIDと並行しながら活動したバンドといえば話が早い、彼がピンボーカルで、他のメンバーは、Fred Popolo(HAYMARKET RIOT、GILA BEND、BIG'N)、William Smith(HAYMARKET RIOT、HUBCAP)なども参加しています。辿れば3枚のコンピ、”Emo Schmeemo”の7インチ4Way、DIVOTリリースのコンピ”Ground Rule Double”、POLYVINYLがまだ駆け出しだった時のファンジン付録のコンピ”Direction”からの3曲しか存在しなかったのですが、そのインパクトある曲はエモを深く掘るとかなりの確率で出てくる名曲達です。それに加えまさかの未発テイクが5曲が解禁、どれも1995年録音らしくまさに90'エモなその時代を駆け抜けるような荒削りでありながらBobの際立つヴォーカル、転調激しいエモ~ポストハードコアな佇まいで30年も日の目を見なかったのが不思議なくらいにエモ心を鷲掴みする全曲キラーチューンが収録、更にサプライズ的に未発のカラオケ状態だった(?)”Ph9 Green”にBobが新たにヴォーカルを足した曲もありでなかなな面白い試みもしています。BRAID、HEY MERCEDES、LIFTED BELLS、CITY ON FILM、THE SKY CORVAIR、FRICTION、CERTAIN PEOPLE I KNOWなどなど多くのバンドを行き渡るBob Nannaの軌跡を辿るには必須な作品でしょう。限定300枚パールカラーヴァイナル、当時の活動を追うブックレット付。HAMMER PRESS製のレタープレスジャケットも凝っていてEXPART WORKの情熱を感じます。