USペンシルベニア州ピッツバーグ出身のマスロック〜ポストハードコアの原点的存在である「DON CABALLERO」よる1995年作”Don Caballero 2”は、は初期作品に位置づけられながらも、後の”What Burns Never Returns”と”American Don”へと連なる発展的要素をすでに内包した、バンドの転換点とも言える重要作です。ギタリストのIan Williams(後にSTORM AND STRESS、BATTLES)と、Mike Banfieldによる幾何学的かつメタリックなリフの応酬は、初期DON CABALLERO特有の鋭利な音像を決定づけており、その緊張感は終始張り詰めたまま展開していきます。さらに、ドラマーのDamon Cheによる人間離れした変則ビートは、本作においても圧倒的な存在感を放ち、楽曲全体を強引に牽引していきます。90年代半ばという時代性を反映したメタリックな質感と、ポストハードコア由来の攻撃性、そして後の作品でより顕著となる構造的アプローチの萌芽が同居する本作は、まさにマスロックというジャンルが形を成していく過程そのものを記録した一枚と言えるでしょう。その凄まじいテンションと演奏強度は、現在聴いてもなお異様な迫力を保ち続けています。