エモムーブメントの重要な立役者として知られ、JADE TREEの看板バンドとして90年代後半のシーンを牽引した、USウィスコンシン州ミルウォーキー出身の4人組 「THE PROMISE RING」 の1999年発表の3rdアルバム。オリジナルはJADE TREEからのリリースですが、本再発盤元はEPITAPHより登場(表記やアートワークは当時のJADE TREE仕様をほぼ踏襲)。初期2作で提示していたトリッキーなエモサウンドを基盤としながら、本作ではそれをさらに発展させ、パワーポップ〜ギターポップへと大胆に接近。より開かれたポピュラリティーを獲得した、バンドのキャリアにおけるターニングポイント的作品として位置付けられています。ミッドテンポを軸に、軽快でメロディアスな楽曲群へと昇華されたサウンドは、当時のミッドウェストエモが持っていた叙情性を保ちながらも、より普遍的なポップネスへと結実させました。とりわけ、Davey von Bohlen(CAP'N JAZZ、MARITIMEへと連なる系譜の中心人物)が紡ぐ、つい口ずさみたくなるヴォーカルとメロディーはここで完全に“THE PROMISE RING節”とも言うべきスタイルを確立。90年代エモを象徴する一枚として、今なお多くのフォロワーを生み続けている重要作です。