KARATE / In Place Of Real Insight LP(BLUE) KARATE / In Place Of Real Insight LP(BLUE)
KARATE / In Place Of Real Insight LP(BLUE) KARATE / In Place Of Real Insight LP(BLUE)

KARATE / In Place Of Real Insight LP(BLUE)

知らぬ間に“USオブスキュアエモ”文脈におけるカルトクラシックとして神格化されていた、Geoff Farina率いるボストンの異端トリオ 「KARATE」。1997年に SOUTHERN RECORDS より発表された3rdアルバムがNUMERO から再発。もともとはDISCHORD/DC以降のポストハードコア~DIYインディーの潮流を汲むバンドでありながら、その枠内に留まることなく、早い段階からジャズ、ブルース、AOR的な洗練を大胆に導入。タイトに張り詰めたリズム、流麗かつ知的なコードワーク、そしてGeoff Farinaの気怠くも内省的なヴォーカルによって、ハードコア由来の緊張感と都会的なクールネスが同居する、他に代え難いサウンドを確立しました。FUGAZI や DRIVE LIKE JEHU と並びポストハードコア〜エモの原型を形作った重要バンドとして語られる一方、彼らの本質はむしろ“鳴らさないこと”に宿る美学にあります。音を足すのではなく削ぎ落とすことで生まれる余白、その静寂の中で際立つインタープレイとテンションの持続は、90年代オルタナ/エモの文脈においても極めて異質かつ先鋭的。後年のポストロック、インディージャズ、果ては現行マスロック周辺にまで通じる感覚を先取りしていたことが、いま改めて聴くとよく分かります。オリジナル盤はもともとの流通量の少なさから長年高額化しており、近年の世界的再評価を受けての再発はまさに待望。NUMEROによる丁寧なアーカイブ仕事も信頼に足るもので、単なる懐古ではなく“現代の耳で再発見されるべき作品”としての意味合いを強く持った再発と言えるでしょう。USインディー~エモの深層を掘るリスナーはもちろん、SLINT 以降のポストロック、あるいは現行のジャズマナーを取り込んだインディーバンドに惹かれる耳にもぜひ推薦したい、時代を越えて響く孤高の名盤です。
  • Label:NUMERO
  • Price:3,980
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