ELLIOTT / US Songs LP(COKE BOTTLE)

USケンタッキー州ルイビル出身、90年代エモシーンを代表する名バンド ELLIOTT の1998年発表1stアルバムが、オリジナル同様 REVELATIONより再発。エモというジャンルが現在の形へ成熟していく過程において、重要な役割を果たした歴史的名盤です。ELLIOTTは、Chris Higdonを中心に、FALLING FORWARD や BY THE GRACE OF GOD など、ルイビル・ハードコアシーンの流れを汲むメンバーによって結成。当時のエモシーンでは珍しく、単なる激情やメロディだけに頼らず、プログレッシブな展開や変拍子を織り交ぜたアレンジ、そして静寂と轟音を自在に行き来するダイナミクスを武器に、独自のスタイルを築き上げました。オープニング「Miracle」から、美しく絡み合うツインギターとChris Higdonの儚くも力強い歌声が圧倒的な世界観を提示。続く「The Conversation」「The Watermark High」「Second Story Skyscraper」では、繊細なアルペジオから一気に轟音へ雪崩れ込む展開と、どこまでも切なく胸を締め付けるメロディが共存します。激情をぶつけるだけではなく、楽曲全体をひとつのドラマとして構築する完成度は、この時代の作品群の中でも群を抜いています。同時代の TEXAS IS THE REASON、SENSE FIELD、GAMEFACE といったREVELATION勢と共鳴する叙情性を持ちながら、その根底にはルイビル特有のダークネスとポストハードコアの緊張感が流れています。さらに、ギター同士の空間的なアンサンブルや大胆なダイナミクスは、当時まだ一般化していなかったポストロック的な感覚すら感じさせ、エモという枠組みだけでは語れない奥深さを獲得しています。2000年の傑作”False Cathedrals”でより壮大かつ洗練されたサウンドへ到達するELLIOTTですが、その原点である本作は、最も生々しく、最も衝動的な魅力を放っています。ハードコアの荒々しさとインディーロックの繊細さ、そしてエモならではの切実な感情表現が絶妙なバランスで融合し、後のエモシーンにおける壮大で叙情的なサウンドへとつながる美学を、90年代の時点ですでに提示していました。現在では90年代エモを代表するクラシックとして揺るぎない評価を獲得した一枚。TEXAS IS THE REASON、MINERAL、JEJUNE、THE PROMISE RING、SENSE FIELD、SAMIAMあたりが好きなら必携。REVELATIONが90年代に残したカタログの中でも屈指の完成度を誇る、エモ/ポストハードコア史に燦然と輝く金字塔です。
  • Label:REVELATION
  • Price:4,880
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