DISCHORD周辺のバンド群の中でも、さらに広い意味での80’s HC〜USHCシーンにおいても強烈な爪痕を残した、ワシントンDCハードコアの破天荒な存在「VOID」。その伝説的なライブ音源が、2026年にOUTER BATTERYよりリリース。狂騒的で常軌を逸したハードコアの応酬、錯乱するかのように絶叫するヴォーカル、縦横無尽に歪みを掻き鳴らすメタリックなギター、そして制御不能なまでに暴走するリズム隊。スタジオ録音ですら持て余し気味の彼らのテンションが、ライヴという状況下でさらに増幅され、歯止めの効かないカオティックな演奏として封じ込められています。A面には1982年4月、Wilson Centerで行われたライヴを収録。同公演にはMINOR THREATとFAITHも出演、B面には同年12月、DCの名門ヴェニュー 9:30 Clubで行われた公演からのテイクを収録し、こちらはNEGATIVE APPROACHとの共演となっています。アートワーク面もDCシーンの文脈を体現する布陣。写真は、DCハードコアの記録者として比類なき存在であるJim Saahによるもの。さらにデザイン/アートワークは、DISCHORD関連をはじめ数多くのパンク〜ハードコア〜エモ作品を手掛けてきたJason Farrell(SWIZ、BLUETIP)が担当しており、その仕上がりもまた見逃せません。なお余談ながら、クレジット上では1982年の録音とされているものの、実際の録音は1983年であったとのこと。今回のプレスが完売次第、次回以降のプレスではその点が修正される予定だそうです。