USテキサス州フォートワースを拠点とするシューゲイズバンド「TRAUMA RAY」による5曲入りEPが、2026年にDIASからリリース。2024年のデビュー作”Chameleon”がシューゲイズリバイバルの中で確かな存在感を示した流れを受け、本作はその“次の一手”として提示された作品です。”Chameleon”が轟音のウォールオブサウンドと朧げなボーカルによる陶酔感を前面に押し出していたのに対し、”Carnival”はより内省的で陰鬱なトーンへとシフト。荘厳なシューゲイズの広がりと並行して、90年代オルタナ〜グランジ由来のリフワークがこれまで以上に前景化し、FAILUREやHUMを想起させる分厚いギターリフが楽曲の核を担っています。単なるドリーム的没入ではなく、質量と手触りを伴ったフィジカルな音像を提示している点が印象的です。シューゲイズリバイバルが多様化している昨今において、彼らの新しいメソッドは、より歪で内省的な方向へと踏み込んだものと言えるでしょう。さらにそのアプローチは、ポストハードコアやスロウコア的な感触とも緩やかに接続しながら、TRAUMA RAY独自の輪郭をより鮮明に浮かび上がらせています。本作は、その進化の過程を刻んだ重要なステップとして位置付けられる作品です。