ロサンゼルスのハードコアバンド「TERROR」の10thアルバムが2026年/FLATSPOTからリリース。結成から20年以上を経た現在においてもなお、その存在が現役どころか最前線であることを証明する作品です。メタリックハードコアの強度、フロア直結の構造、コミュニティを前提としたエネルギーを、より短く、より鋭く、より暴力的に凝縮した作品です。全10曲ほぼ3分未満というフォーマットは、その思想をそのまま体現しています。冒頭から一切の余白なく突き進みドラムは叩きつけるような圧力で楽曲を牽引。鋭利なリフと重量感あるリズムが噛み合い、ハーモニクスとパワーコード、低音のうねりが一体となって、暴力性と快感が同時に立ち上がります。ブレイクダウンはより凶悪に、ツーステップはより加速し、ピットを前提とした設計は極限まで研ぎ澄まされています。リリック面では、セルフリライアンス、裏切り、怒り、サヴァイバルといったテーマが一貫して貫かれており、Scott Vogelの言葉の強度を引き上げています。アルバム全体が一種のカタルシス装置として機能しており、聴き手の内側にある感情を強制的に引きずり出す構造です。ゲストヴォーカルとしてJay Peta(MINDFORCE)、Brody King(GOD'S HATE)、Dan Seely(KING NINE)、Chuck Ragan(HOT WATER MUSIC)が参加。その交流とケミストリーが作品に強烈な推進力と奥行きをもたらしています。