USボストンのインディーロック/シューゲイズバンド”DROP NINETEENS”の「Paula Kelley」のソロアルバムが2026年、WHARF CATからリリース。DROP NINETEENSで提示していたシューゲイズ〜ドリームポップ的な質感を出発点としながら、本作ではよりソングライティングに重心を置いたアプローチが際立ち、アコースティックギターやピアノを基調とした編成に、淡く滲むエレクトリックのレイヤーが重なり、過度な装飾に頼らないポップソングへと昇華されています。90年代USインディーにおける“素朴さ”や“余白”を想起させつつも、単なるノスタルジーには留まらず、現在の耳にも自然にフィットする洗練を備えています。その一方で、随所にドリームポップ的なプロダクションを潜ませることで、音像に柔らかな奥行きと残響を与えている点も印象的です。結果として本作は、シューゲイズ以降の質感とソングライター的アプローチを有機的に結びつけた、“静かな成熟”を体現する一作と言えるでしょう。Aimee Mann、Juliana Hatfield、Adrianne Lenker、MAZZY STAR、THE SOFTIES、GALAXIE 500辺り好きな方へお勧め。