ISIS / In The Absence Of Truth 2xLP

USボストン出身のポストメタル/エクスペリメンタルロックバンド、「ISIS」による通算4作目のアルバム”In The Absence Of Truth”は、2006年にIPECACからリリースされ、2026年に同レーベルより再発された作品です。カオティックハードコアを出自としながらポストロック的手法を取り込み、“モダンヘヴィロック”のひとつの完成形を提示した重要作として知られています。前作”Panopticon”で確立された反復とビルドアップによる長尺構成は本作でも継承されつつ、よりアンビエントな質感や空間的広がりが強調されています。重厚なリフと轟音のダイナミクスは依然として核にありながらも、音数を絞った静的パートとの対比によって、緊張と解放のコントラストが一層際立っています。また、電子音やテクスチャの導入によって音響的な奥行きはさらに深化し、従来のヘヴィロックの概念を更新するようなアプローチが随所に見られます。結果として本作は、メタル、ポストロック、アンビエントを横断しながらジャンルの境界を曖昧にし、後続のポストメタル/ポストハードコア勢に決定的な影響を与えた一枚です。そのヘヴィロックの文脈にありながらも、その音響的アプローチやダイナミクスの構築においては、UKのMOGWAIやカナダのGODSPEED YOU! BLACK EMPERORとも比較される存在です。その緻密に設計された音響構造と持続する緊張感は、まさに“奇才/異才”と評されるにふさわしい完成度を誇っており、音の粒子が空から降り注ぐかのように層を成して降り積もり、リスナーを包み込むような立体的な音響体験を生み出しています。ちなみに、中心人物であるAaron Turnerは、その後SUMACにて、より即興性と重量感を押し広げた規格外のヘヴィロックを現在進行形で探求しています。
  • Label:IPECAC
  • Price:6,880
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