USワシントンD.C.の80’sハードコア黎明期を代表する重要バンド、UNTOUCHABLES解散後にAlec MacKayeを中心に結成されたDCHCバンド「FAITH」による貴重なライブ音源を、2020年にOUTER BATTERY RECORDSがリリース。1981年12月26日、NYの伝説的ライブハウスCBGBにて、BAD BRAINSのオープニングを務めた際のライブを完全収録した作品です。初期DCHC特有の性急で荒々しいハードコアを軸にしながらも、後のEMBRACEやRITES OF SPRINGに通じる内省性の萌芽も感じさせる重要バンド。本作では、そんな彼らの異常なライブエネルギーが剥き出しの状態で記録されており、まだ“ジャンル化”される以前のUSハードコアの危うさと純粋衝動がそのまま封じ込められています。スタジオ音源以上に演奏は荒々しく、BAD BRAINS直系のスピード感とD.C.特有の緊張感が凄まじい熱量で鳴らされています。また、80年代初頭のD.C.シーンは、後のDISCHORD周辺へ繋がるDIY精神やコミュニティ意識が形成されつつあった時期でもあり、本作には“シーンが生まれる瞬間”そのものの空気感が刻まれています。後のMINOR THREAT、FUGAZI、さらには90年代エモ/ポストハードコアへ至る流れの原型として聴くこともできるでしょう。写真はGlen E. Friedmanが担当。さらに後のFUGAZIのGuy Picciottoも同行していたことで知られる、D.C.ハードコア史における歴史的重要公演です。