スコットランドの電子音楽ユニット「BOARDS OF CANADA」による2002年WARPからリリースの2ndアルバム “Geogaddi” 再入荷。膨大なトラック数に込められた万華鏡の如き怪しく眩しいアンビエント〜エレクトロニカの金字塔的作品です。一筋縄ではいかない屈折したハイセンスなブレイクビーツ、劣化したテープ質感、子供向け教育番組を思わせるサンプル、そして幻想的かつ牧歌的なメロディーによって構築されるその世界観は、まさに“偏差値が高すぎる電子音楽”と言えるでしょう。一聴すると温かくノスタルジックでありながら、その奥には終始説明不能な不穏さや狂気が漂っており、サイケデリック、オカルト、宗教性、数秘術、失われた記憶といったテーマが複雑に交錯。APHEX TWINやAUTECHREと並ぶ90年代WARP周辺のIDM文脈を代表する存在でありながら、本作は単なる知的電子音楽を超え、どこか“ホラー映画の記憶”や“存在しない幼少期の風景”すら想起させます。後のホウントロジー〜チルウェイヴ〜現代アンビエント以降へ与えた影響も絶大であり、”Music Has The Right To Children”と並んで、BOARDS OF CANADAという存在を決定づけた電子音楽史屈指の異形傑作です。