envy / Insomniac Doze (Anniversary Edition) 2xLP(GOLD) envy / Insomniac Doze (Anniversary Edition) 2xLP(GOLD)
envy / Insomniac Doze (Anniversary Edition) 2xLP(GOLD) envy / Insomniac Doze (Anniversary Edition) 2xLP(GOLD)

envy / Insomniac Doze (Anniversary Edition) 2xLP(GOLD)

ジャパニーズハードコア/ポストハードコアバンドの孤高、「envy」が2006年に発表した金字塔的アルバム”Insomniac Doze”が、20周年記念盤としてTEMPORARY RESIDENCEから再発。Josh Bonatiによるリマスターを施し、英語/日本語の完全歌詞を掲載した新装ゲートフォールド仕様となります。90年代初頭の東京ハードコアシーンから出発し、激情ハードコア、スクリーモ、ポストロック、シューゲイズ、アンビエントを独自の感性で接続してきたenvy。”All the Footprints You’ve Left Behind and the Fear Expecting Ahead”、そして”A Dead Sinking Story”で既にその変化の兆しは明確でしたが、本作では、もはやジャンルの境界線そのものを蒸発させるような圧倒的な到達点へと踏み込んでいます。当時のenvyは、国内ハードコアの文脈に留まらず、USではTEMPORARY RESIDENCE、UK/ヨーロッパではMOGWAI主宰のROCK ACTIONなどを通じて世界のアンダーグラウンドへ接続。YAPHET KOTTOやTHIS MACHINE KILLS、JESU、THURSDAYとのスプリット、さらにMOGWAI、ISIS、EXPLOSIONS IN THE SKYらとの共鳴関係も含め、2000年代以降のポストハードコア/ポストロックの国際的な地下水脈において、envyは日本から最も重要な存在として機能していました。本作の凄みは、激情と静寂を単なる対比として扱わない点にあります。轟音ギター、叩きつけるようなドラム、胸を引き裂くような叫びはハードコアの肉体性を失わず、その一方で、長尺の構成、淡く広がるギターの残響、ミニマルな反復、沈黙すら音楽の一部として扱う空間性は、同時代のポストロックやアンビエントとも深く響き合っています。爆発する感情と、夜明け前のような静けさ。その両方が一曲の中で自然に呼吸し、聴き手を巨大な物語の中へ飲み込んでいきます。2006年当時、ハードコアが持つ衝動、スクリーモの剥き出しの感情、ポストロックの映画的なスケール感、シューゲイズ的な音像の霞みをここまで有機的に融合させた作品は稀でした。本作はenvyの歩みの中でも特別な位置にあるだけでなく、後続のポストブラックメタル、激情系ポストロック、現代スクリーモにまで大きな影響を与えた、まさにジャンルを定義し直した一枚です。20年を経てもなお、本作が放つ光はまったく色褪せていません。むしろ現在の耳で聴くほど、その先見性と完成度の高さに驚かされます。ハードコアがここまで美しく、ポストロックがここまで切実で、アンビエントがここまで激しくなり得ることを証明した、envy史上屈指の名盤にして、世界基準で語られるべき日本アンダーグラウンドロックの到達点です。
  • Label:TEMPORARY RESIDENCE
  • Price:5,880
  • Qty :