【CD/USED/廃盤】USニューヨークのインディーロック/ローファイポップトリオ「GUV’NER」が、1996年にMERGEから発表した2ndアルバム。PUSSY GALORE/FREE KITTENのJulie Cafritzからデモを受け取ったSONIC YOUTHのThurston Mooreが、1stアルバムを自身のECSTATIC PEACEから送り出したことでも知られるバンドです。歪んだギターと力の抜けた歌、太く素朴なベースと気怠いヴォーカル、乾いたドラムを軸に、ざらついたノイズと無防備なポップメロディを融合。グランジ的な音の荒さを持ちながら、重さや攻撃性へは傾かず、簡素なコード、男女ヴォーカルの揺らいだハーモニー、不器用な演奏から奇妙に耳へ残るフックを生み出しています。THE PASTELSやBEAT HAPPENING周辺のDIYポップ、THE VELVET UNDERGROUNDの気怠い反復、PIXIESやKim Dealに通じる歪みと歌心、SONIC YOUTH以降のNY地下シーンのノイズ感覚が自然に交差。前作の崩れそうなローファイ感を残しながら、本作ではトリオとしてのまとまりと楽曲の輪郭を強め、ユーモラスで親密なインディーポップへ発展しています。同時期にはCAT POWERとツアーを行い、互いの楽曲を演奏したスプリット作品も発表しました。プロデュースはHALF JAPANESEやDINOSAUR JR.を手掛けたDon FlemingとJulie Cafritz。現在はデジタル配信されているものの、長らくフィジカル再発は行われず、オリジナルCDも見かける機会の少ない一枚。90年代USローファイ/インディーポップの豊かさを伝える、なぜか再評価の波から取り残されているオブスキュア名盤です。
CONDITION
MEDIA : NM
SLEEVE : VG