【CD/USED/廃盤】USワシントンDCのマスロック/ポストハードコアバンド「MEDICATIONS」が、2005年にDISCHORDから発表した1stフルアルバム。FARAQUETのDevin OcampoとChad Molterが、Andrew Beckerを迎えて2003年に結成した3ピース。FARAQUET譲りの変拍子、目まぐるしいリズムチェンジ、細かく絡み合うギターとベースを土台にしながら、本作ではよりメロディと歌を前面へ。鋭角的で複雑なフレーズを次々と繰り出しながらも、単なる技巧的なマスロックへ向かわず、キャッチーなヴォーカルや60〜70年代ロック/ポップからの影響を自然に組み込んでいます。同時期の評でも、FARAQUETの鋭角性を残しつつ、より柔らかくメロディックな方向へ進んだ作品として捉えられていました。ギター、ベース、ドラムという最小限の編成ながら、それぞれの楽器が独立して動き続けるアンサンブルは圧巻。乾いたギタートーンと独特なコード、自由に動き回るベース、細かなアクセントと強烈なフィルが噛み合い、複雑なのに妙に身体的でグルーヴのあるサウンドを作り上げています。録音はDCハードコアの聖地INNER EAR STUDIOS、プロデュースはFUGAZIのBrendan Canty。エンジニアはDon Zientara。DISCHORDというレーベルの歴史そのものに繋がる環境で録音されながら、FUGAZIの模倣にはならず、70年代ロックやポップの感覚まで吸収した独自のポストハードコアへ到達しています。FARAQUETはもちろん、Q AND NOT U、SMART WENT CRAZYなどのDC勢や、DON CABALLERO、BATTLES以前の複雑なリズムを持つインディーロックが好きな人にもおすすめ。90年代DISCHORDの硬質なポストハードコアを受け継ぎながら、それをよりメロディックで自由な方向へ更新した全10曲。2000年代DISCHORDを代表する一枚です。
CONDITION
MEDIA : NM
SLEEVE : NM