2017年暮れにまさかまさかの本家エレハモがビッグマフのロシアンマフと初期オペアンプマフの復刻版をリリースしてマフ狂界隈を騒然とさせましたが、2018年秋の今度は更に遡ってトライアングルマフを復刻、ただでさえオリジナルは希少で中古市場に浮上することが稀な上に十数万で取引されている、もはや骨董品的な存在だけに故障やライブ等での扱いを気にせずに手軽にトライアングルマフサウンドを手に入れられる、さらにそれが本家からリリースされたというのが大事件。肝心のサウンドはラムズヘッドマフに通じたサウンドで、その他の時期のマフに比べるとハイ〜ロー的にも偏りのないバランスがよく(ドンシャリではない)、ざらついてミドルに絡みつく粘っこいファズサウンドも立体的な、余程特定のモデルのマフのサウンドが好きでない限りはギターで鳴らすのにかなり適したマフでしょう。コードを鳴らしても響きが潰れすぎず、リフを弾いても十分なサスティンがある、目立ち過ぎなくとも芯はちゃんとあるキャラクタ性に惹かれます。
(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)